我々は、日本人から見たベトナム人という視点を中心に見がちですが、双方向理解のためには、ベトナム人側から見た「日本」の印象についても知る必要があります。

今回は、ベトナム人から見た日本についてご紹介したいと思います。

 

日本全体に対するイメージ

ベトナム人にとって、日本と言う国は近くて遠い国のイメージがあるようです。

同じアジア圏内にある国ですが、その発展状態や独特の文化を見たり、聞いたりした時にそのようなイメージを受ける人たちが多いようです。しかしこのイメージも年々薄れてきて若者を中心にJ-POP等も親しみを込めて受け入れられています。「最先端技術」、「資本主義の成功」、「豊かな民族性」、「多様な文化」、「風光明媚な景色」等のイメージを持っていると言っても良いかもしれません。

特に日本の技術などはホンダ車製のバイクやトヨタ、ニッサンに代表される車を通じてイメージされることが多いようです。ベトナムでは、財産要件などビザ取得のハードルが高く、個人が自由に日本へ旅行できる環境にありません。それだけに、我々が思う以上に、ベトナムの人は、日本に対して憧れを抱いています。先人たちが築いた日本のイメージを現代に生きる我々は、維持し、高めていけるように努めなければなりませんね。

 

日本での就労についての意識

ベトナム人が日本で就労する場合には、幾種類かの限定的な人材が来日就労できる制度があります。

近年日本においてベトナム人が就労する機会が増えたことで、ベトナム人の日本に対する「就労現場」としてのイメージ・意識が高まって来ています。それに応じて、日本で技能・技術を身につけたいと思う若者が増加しているのです。

それと同時に日本に行きさえすれば「稼げる」というイメージが独り歩きして、高額な手数料を払ってでも、日本で働こうとするケースが増え、それが日本での失踪や犯罪行為へとつながっているという負の面も生じています。

 

文化、経済面での交流は今後ますます活発に

ベトナム人の多くは、スマホの普及により、海外事情に触れ、多くの異文化・異習慣に対しても事前情報を入手しています。現地でも、高品質で安全・安心のMADE IN JAPANは、高い人気を誇っています。こうした日本への興味、憧れが、SNSを通じた口コミ等で広まり、さらに親日感情が醸成されています。

また日本は、就労先としても一定の人気を得ています。現実問題として、まだまだ経済格差があり、職種によっては、同じ仕事でも日本とベトナムでは、5倍以上の差があることもあり、日本は有望な「出稼ぎ先」として認識されているのです。技能実習制度の不備や出稼ぎ留学生による犯罪行為などが社会問題化しつつある現在でも、ベトナムの人にとって日本は、一度は行ってみたい国でもあり、働いてみたい国なのです。

日本での就労体験・経験は、ベトナムに帰国してからも求人市場で評価されること、そして、日本が外国人受け入れにさらに大きく門戸を広げつつあることから、まだ当分日本での就労を希望する人が増えていくことでしょう。